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tonbo1116

Author:tonbo1116
毎日まったり生きている文化系アウトドア派男子です。
真言宗で、お坊さんとして活動中です。
他にも東京YMCAでボランティアリーダーをしたりしています。twitterもやってます。http://twitter.com/tonbo1116
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もうすぐお盆ですね。といっても東京周辺は新盆(七月)なのであまり関係ないですが。

お盆と言えば、『棚経』です。

棚経は「たなぎょう」と呼んで、檀家さんの家や新しいホトケさん(亡くなられた方)のお家に行ってお経をあげる風習です。

うちのお寺は新しいホトケさんの家だけ回っていますが、お寺によっては全部の檀家さんの家を回るところもあります。

全部の檀家さんの家を住職ひとりで回りきるのはできないところが多いので、そうすると私のような若いお坊さんがお手伝いに行くことが多いです。

というわけで私も駆り出されて行ってきました。

ほとんど「突撃となりの晩御飯!」状態です。

『○○寺です、棚経に参りました~』とヨネスケのように声を掛け、「お仏壇はどちらですか」とヨネスケが台所へ突撃するように仏壇に突撃し、「それではお経を上げさして頂きます」とヨネスケが人の家の晩御飯を食べるようにお経を上げていきます。

そんなことを一日中繰り返し、あと数件で終わろうという、昼下がりのことでした。

ある一軒のお宅に突撃したときのことです。

ぱっと見は二階建ての築15年?くらいのきれいな一軒家でした。

いつも通り、ピンポンをならして「○○寺です。棚経に参りました。」と伝えると、九十歳に近いおばあちゃんがニコニコしながら出てきました。

「まあ、熱い中御苦労さまです。どうぞどうぞ、あがってください」と言って玄関を開けてくれました。

入ってみるとだいぶ散らかった玄関。だれか人が来ることを考えていたいような感じでしょうか。

「失礼します」といって草履を脱いで、仏間まで行きます。

仏間もお仏壇の前半畳くらいのスペース以外は衣類や荷物が雑然と置かれており、クーラーや扇風機もなく窓は空いているもののモワッとした空気が漂っていました。

内心『このお家大丈夫かな』と思いつつ、いつも通りお経をあげはじめました。私のうしろにはおばあちゃんが座イスにちょこんと座っています。

お経を唱え始めて数分、私のうしろでおばあちゃんが動く気配がしました。

「??」

と思いながらお経を唱え続けていると仏壇の横に手を伸ばしてきました。

「!!」

ネコがご飯を食べている時にちょっかいを出すとものすごく驚くように、お経をとなえている時近づかれたりするとものすごく驚くのです。

そうすると、仏壇の横から一枚のうちわを取りだしました。そしてうちわを持つと元の座イスに戻って行きました。

私は内心

『お経をあげている時くらい我慢できないのかな~。でもお年だしこの暑さだからしかたないかなとか考えていました。』

そんなことを考えていると、背中にやんわりとした風圧が。

これは、、、もしや、、、うちわであおいでくださっているのでは?

お経を唱え終わって後ろを振り返ってみると、おばあちゃんがゆっくりゆっくりとうちわを左右にあおいで、私に風を送っておられました。

マニアックな例えですが、『となりのトトロ』に出てくる電話を貸してくれる本家のばあちゃんみたいな感じですかな。

私はなんとなくジーンとしてしまいました。

本当に些細なことですが、自分だって暑いのにずっと他の人をあおいであげるささやかな気遣い。そして、それを当然として振る舞える品格。

そんな人に会えたことが本当にうれしかったです。

このような方にあるとつくづく、こんな年のとりかたをしたいと思うものです。
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